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障害児者「心のケア」とは

障害児者「心のケア」は、日本抱っこ法協会の中の障害児者に特化した分野で、心でつながる関係性を育てるための方法と考え方について研究と実績を重ね、発展し続けています。

この「心のつながり」と言われてもピンとこない方も多いかもしれません。


実は障害児者は頑張り屋さんが多く、たとえ怖い場面や不安場面があっても、「怖いよ~助けて~」とママに縋り付かずに、自分の頭をたたいたり、ロッキングや走り回ったりして、何とか一人で解決しようとすることが多いんです。そうやって一人で頑張っていると、心にどんどんストレスが積もってきます。
一人で頑張るには限界があるので、積もったストレスはパニックや問題行動として表面に出てきます。一度表面に出てきた行動は、なかなか治まらず周りに迷惑をかけたり、自分自身が傷ついたり、どんどん自己否定に陥ってしまいます。
こうやって一人で何とかしようとする「頑張り屋さん」は、迷惑かけまいとますますなんとか自分でしようとし、負の連鎖が続いていきます。

こんな時必要なのが「心のつながり」です。

もしも、怖いことや不安なことを誰かに伝え、「手伝って」「心を支えて」と伝えることができたらどうでしょう?
そういわれたお母さんや先生、支援者はもちろん支援の手を差し伸べますよね。そうしたら自分一人で頑張る必要もなく、成功体験も増えていきます。

ただ、障害を持つ方はこの「心のつながり」を持つこと自体にもかなりの困難があります。そのため「心のつながり」を持つためには、訓練や練習が必要になってきます。



「心のつながり」を持つために必要なこと

私たちが大切にしているのは「触れる」ことです。

赤ちゃんは触覚や皮膚感覚から成長していきます。そのため体に「触れる」ということはダイレクトに脳に直結して成長を促していきます。また心地よく「触れる」ことによって、愛情ホルモンが脳内に分泌されます。これはこれは幸福感を味わえるとともに、学習効果を高めたり、ストレス耐性を強めたりするといわれています。

握手をする、背中に手を置きゆったりとする、抱きしめるなどの皮膚の接触など、様々な方法で体に触れていきます。

それと同時に心に「触れる」ことも大切にしています。
身体と心は直結しているので、身体に触れることで心にも触れやすくなります。ですが、簡単に心に触れにくい時もあります。
障害があると、言葉で会話ができなかったり、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、爆発したように暴れてしまったりと、言葉や体の動きが私たちと大きく違うことがあります。それゆえ、その中の心が想像しづらく、感情そのものすら私たちと違うと思われることがあります。ですが、心に障害はありません。私たちと同じように、ドキドキ緊張するし、うまくやりたい、大切な人の役に立ちたい、思い通りにならなくてつらい、分かってもらえてうれしいなどの感情が存在します。
その見えない気持ちに触れていくことができると、「心のつながり」が深くなっていきます。
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